天然素材による綿の染色過程
天然素材で綿を染色する方法は古来から先人達が多くの方法を行ってきました。
しかし、多くの複雑な過程と時間を必要とするそういった昔からの方法を嫌い、
今日、繊維業者のほとんどは天然色素による綿の染色を行いません。
ほとんどの繊維業者は、昔からの方法と比べてより多くの色やスタイルが
可能となる化学色素での染色を選んでいます。
天然色素による染色には、多くの独自の成分や技術が必要であり、
それらはすでに廃れています。
そんな中でも、ごくわずかにその技術が継承されているものもあります。
タイ語で「スリ・クラム(深い、濃い青)」という色などはその代表です。
天然色素による綿の染色の分類
綿を染色する方法は大きく分けて2つ。 ひとつは「コールドダイ(冷染色)」もうひとつは「ホットダイ(温染色)です。 綿の染色の第一歩は色を一色だけ使用します。タマリンドやシトラスから作られた酢酸や灰汁を使って その第一過程が行われます。灰から作られる灰汁や、石灰を混ぜた水とともに、成分を吸収させるため 染め手は綿をたたき、その後、米の汁を入れた大きな容器に入れ、伝統的なタイコットンの特徴である スムーズな表面と機織に耐えうる糸の強さを作るのです。
【コールドダイ】
【ホットダイ】
ホットダイはもうひとつの染色方法で、天然染料と糸を鍋の中で煮て、 木のへらでコットンが色を吸収するまでかき混ぜ、その後、糸をたたくか 打ちつけて色をよく吸収させてから、洗い - 乾燥の作業をします。 同じ色あるいは別の色で二度染めしてさらに深い色合いを得ることも可能です。
マーチセブンWEBショップでご紹介する コットンショールは、 タイの北部チェンマイにて昔ながらの染色方法を使い、手間ひまをかけて作られています。